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テーマの著者 Anders Norén.
私がコロナ禍で読んだ本にどれほどの価値があるのか分からないけれど、備忘録として、またこの忌まわしい2020年という年を忘れないためにも、リスト化しておこうと思う。一応、簡易的に評価もつけておく。印象的な本も数多くあるので、ふと思い立った折に書評を書くかもしれない。
出版社がどれだけ熱い思いで本を造っているのはか松田奈緒子の「重版出来!」を読めばわかる。書店がどれだけ熱い思いで本を売っているのかは久世番子の「暴れん坊本屋さん」を読めばわかる。そして、製紙会社がどれだけ熱い思いで紙を造っているかは「紙つなげ!」を読めば、きっとわかる。
何かを隠すというのは、「人前では隠さなければならないものなんですよ」とアピールしているのと同じこと。カバーを裏返してまで本を読んでいる光景は、一種の羞恥プレイなのかなとすら考えてしまう。「恥ずかしい本を読んでいる私をもっと見て!」といったように。
「確固たる自分」が考えたことは、正しいのではなく、そういった考え方が許されているだけ。そう考えれば、相容れない意見と折り合いをつけられる。
「共感できないなんておかしい!」「感情移入できないからおもしろくない!」……そういったユーザーの感想を熱心に取り入れ続けた結果、「無難」で「わかりやすい」作品ができあがる。これほどつまらないものはなんて、他にないと思う。
反省のメカニズムは「先に後悔、次が反省」。反省の言葉がすぐに出てきたとしても、それは本当に反省しているからではなく、罪を犯してしまったことを後悔しているからだと考える方が自然だ。