「 book/読む 」一覧
原田マハ『本日は、お日柄もよく』 たった一度のスピーチで、世界は変わる
困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。...
真にミステリーなのは、謎でもトリックでもなく「人間」そのもの
『犯罪小説集』(吉田修一)を読んで 人は「怒り」や「憎しみ」から罪を犯すと思われがちだが、実のところ、原因はその一歩手前の「侮辱」にあるの...
湊かなえ『ユートピア』 善意の行き着く先は、この世の地獄か
ユートピアとは理想郷を意味する言葉ですが、著者がイヤミスの女王である湊かなえさんであることと、どうみても理想郷に見えない表紙のイラストから、...
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村田沙耶香『殺人出産』 あなたが信じる世界を信じたいなら、あなたが信じない世界を信じている人間を許すしかない。
10人子供を産めば、殺したい人間を1人、合法的に殺していいとしたら…? そのセンセーショナルなタイトルに怯えてはいけません。決して下世...
恒川光太郎『夜市』 幼い弟と引き換えに野球の才能を買った兄、誰も彼を責められない。
「少し、不思議」なホラー小説 SFと言えばサイエンスフィクションの略称として知られていますが、ひょっとするとある漫画家が好きな人は違う...
秋吉理香子『暗黒女子』 人生の主人公になりたい。そのために、どれだけ手を汚す覚悟がある?
イヤミスの真骨頂! イヤミス。それはあまりに酷いエンディングを迎え、読後に何とも言えないイヤな気持ちがつきまとう小説【イヤ〜な気分にさ...
中村文則『去年の冬、きみと別れ』 芸術に魅入られ、芸術を求め、人は芸術に狂う。
「悪」を見据えながら「善」を書く 脳天気な明るさを否定し、「悪」を見据えながら「善」を書く作家・中村文則。僕はずいぶんとこの作家の作品...
松田青子『スタッキング可能』 言葉遊びにとどまらない、個人の代替可能性についての追求。
〈あなた〉と〈私〉は入れ替え可能? とんでもない本を読んでしまいました。 もともと岸本佐知子さんの文体が好きで、「スタッキング可...
発売5日間で3刷・5万部を売り上げた『日本国憲法を口語訳してみたら』がおもしろい。
日本国憲法を口語訳してみたら この本、めっちゃ面白いです。 法律に比べて、憲法の存在を身近に感じることって少ないですよね...