【9月12日のコトバ】人間の趣味が“いい”って、最高に悪趣味じゃない?

『蹴りたい背中』(綿矢りさ)より

「そうじゃなくて、なんていうの、私って、あんまりクラスメイトとしゃべらないけれど、それは”人見知りをしてるんじゃなくて、”人を選んでる”んだよね。」
「うんうん。」
「で、私、人間の趣味いい方だから、幼稚な人としゃべるのはつらい。」
「“人間の趣味がいい”って最高に悪趣味じゃない?」鼻声で屈託なく言われて、むっとなる。
「でもおれ分かるな、そういうの。というか、そういうことを言ってしまう気持ちが分かる。ような気がする。

“人間の趣味がいい”って最高に悪趣味じゃない?

最年少芥川賞受賞者・綿矢りさの、心を抉る作品から。

人間は親よりも友だちの影響を受けて人格が形成されていくものだと思っているので、つきあう人を選ぶのは悪いことじゃないし、むしろ選別するべきだと考えています。

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とはいえ、それを“人間の趣味がいい”と言ってしまうと、とても気持ち悪く感じてしまうのはなぜでしょう?意識のどこかに、「別け隔てなく誰とでも公平につきあうべきが人間である」とでも刷り込まれているのかもしれません。

このコトバを知ったからといって考え方を改めようとは思いませんが、あまりコトバとして言うべきことではないんでしょうね。

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同じように、「趣味は人間観察」と公言する人も気をつけた方がいいかもしれません。少なくとも、観察される側は気持ち悪いと思うでしょうから。

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