西加奈子さんの「サラバ!」と出会い、やっと気づいた自分の「信じるもの」

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ブログを止めて、失ったもの

今からちょうど一年前の、2015年7月7日。
TABI-LABOというメディアにジョインしたことで仕事が猛烈に忙しくなり、このブログの更新を止めることになりました。

それまで毎日更新していただけに、
「後悔」
「諦念」
「失敗」
など、いろんなコトバが頭をよぎっては消え、よぎっては消えを繰り返していました。

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結局TABI-LABOを離れることになり、あらためて振り返ってみると、自分にとってこのブログは、生きるよりどころになっていたのだなと気づいたんですね。

自分が信じるものを、誰かに決めさせてはいけない

最近になって西加奈子さんの「サラバ!」を読み、作中にある「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」という言葉に感銘を受けました。

信仰心のカケラもない私ですが、唯一ブログで自己表現をしている自分のことは、深く信じることができたんです。書き続けることが生涯ライターとして食っていくための糧になるから、という思いがあったのは否定しませんが、それよりも「誰の指示でもなく、自分のリアルな感情や思ったことを信じ、言葉として表現できる場」として存在していたことが大きかったんですね。

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仕事で書きものをしていると、どうしてもクライアントの意向やメディアの方向性・ユーザーの共感を意識した文章にならざるを得ません。それが悪いということではなく、ビジネスで文章を書くなら当たり前のことです。ですが、私の場合、「それだけ」になってしまうと自家中毒を起こしてしまうようなんですね。

そのときそのときの感情に即した、自分のコトバを放つこと。
自我を消し、相手に望まれるコンテンツを制作する仕事。

そのバランスが崩れたとき、私の精神も崩れることになります。

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TABI-LABOでは主にネイティブ広告の制作を行なっていましたが、1日を分解してみると、ごはんと風呂と睡眠以外の時間はすべて広告制作に充てていました。日によってはそれ以外の時間まで浸食することも。それが半年以上も続いた結果、案の定、身体も精神もボロボロになりました。心療内科と蜜月を過ごし、40度超えの発熱で1週間入院することになるなんて、考えてもいませんでしたね。

今、私はShowcase gigという会社で、Webメディア「rooVeR」のコンテンツ制作や編集に携わっています。といっても、これ一本ではなく、他にもいろいろと書きものの仕事を請け負っています。rooVeRでは自分の裁量で制作コンテンツをある程度決められるため、働く時間のわりに、しんどさのようなものはあまりありません。完全指定型の請け負い仕事とバランスを取りながら働く今のスタイルは、自分にとても合っているようです。

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じつは身近にあった「信じるもの」

さて、そこでこのブログです。

ようやく取れてきたこのバランスの、柱になるもの。
どうやら私にとってブログは、よりどころとなるほどに大事な存在だったと今、気づくことになりました。

先ほど西加奈子さんの「サラバ!」について話をしましたが、こういった状況にいた私がこの本に出会ったこと、今日という日に読み終えたことに、どこか運命的なものを感じています。作中のある人物が、私の年齢と同じ34歳で「信じるもの」を見つけたことも、それに拍車をかけました。

一度は「信じるもの」と出会っていながら、それが「信じるもの」であると気づいていなかった私。
まわり道をしてしまいましたが、この年でようやく「信じるもの」が何かに気づきました。

以前のように毎日綴る…とはいかないかもしれませんが、今日から少しずつ、「信じるもの」と向き合っていきたいと思います。

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■人生に気づきを与えてくれた『サラバ!』は、私にとって大切な本となりました。


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