糸井重里に学ぶ、よくないものを売りつけるためにコピーライティングがあるわけではないということ

糸井重里に学ぶ、よくないものを売りつけるためにコピーライティングがあるわけではないということ

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「異才面談」でのひとこと

ほぼ日の生みの親・糸井重里さんの言葉には感銘を受けることが多い私。朝日新聞デジタルに掲載されていた、ビジネスや働く人にとってのヒントをお聞きするインタビュー「異才面談」での糸井さんの言葉には、唸らされたというか気付かされた一面があったので、本記事で取り上げてみたいと思います。

▽インタビュー記事はこちら

エルメスにキャッチコピーはない

私が感じ入った言葉を記事より引用し、コメントを入れるカタチで紹介していきますね。

(質問前略)糸井さんは、売る名人なのですか。

「売る名人じゃなくて、売れるに決まっているものをつくっています。売れるものを探し、売れるかどうか、常に自分に問いかけています」

ほぼ日の収益は物販で成り立っていることは有名です。メディアですが広告は入れず、いったいどこで収益を取っているのかと思われていただけに、物販が運営を賄えるほどに収益を上げていることが話題を呼びました。考えてみれば、ほぼ日手帳はおそらく紙の手帳の中でもトップクラスに売れているロングセラーですし、腹巻きやセーターなど、品質にこだわった商品をいくつも販売していますよね。

しかも、相場でみれば決して安くはない値段で。それは真に売れるものを探しているから。売れると見極めたものだけを売ることで、ほぼ日のブランドは保たれているのでしょう。

「自分が薦めたい商品ならいい。でも、もっと改善できるはず、なんて思ってしまうと、納得して商品を語れない。だからコピーライターはやめました」

――えっ!

「エルメスにキャッチコピーはないですよね。よいコピーをつくることと、売れるものをつくることは別。よくないものをコピーで売るなんて、やめたほうがいい」

「コピーライターはやめました」とは、また衝撃的な言葉。でもそれは、よくないものをコピーの力で売りつけようとするのはやめたほうがいいという考え方のもとで発言されたのかなと思います。

書店に行くと、「ただの石ころを、コピーの力で10,000円で売る方法」みたいなタイトルの本がよくありますよね。私はこの手の考え方が好きではありません。もちろん、その石ころに10,000円の価値を付加できるのであれば、もしくは見いだせるのであれば、そのコピーは有効だと思います。しかし、コピーの力で人を騙して売りつけようとするタイプの本が多いこと多いこと。

糸井さんがおっしゃるように、よいコピーをつくることと、売れるものをつくるのは別の話です。よくないものを無理やり売りつけるためにコピーライティングが存在するなら、コピーライターなんていらないんじゃないかと思いますね。本当にいいものなのになぜか売れない、そういったものの正当な価値を知らしめるためにコピーが存在するのだと信じたい。


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