『#グラドル自画撮り部』にみる、中間搾取をなくした今後のアイドルの生き方・働き方

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AKB48グループが席巻する今、グラドルが生き残る術は?

有吉やマツコ・デラックス等の辛口タレントの台頭あってか、最近業界の内実を暴露するタイプのテレビ番組が増えてきましたね。以下の記事の元になっているのは、以前放送されていたテレビ朝日の「言いにくいことをハッキリ言うTV」という深夜番組。私は司会の爆笑問題が嫌いなので観ていませんが、業界の闇をバッサリ切り裂く番組構成が反響を呼んだそうです。

芸能界に横行する驚くべき“搾取”の構図…「グラドルは月給1万もザラ」「人気ドラマ出演でも月に5万」 – ライブドアニュース

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2014年6月2日に放送された回で話題になったのが、グラビアアイドルの吉木りささんが暴露した「グラドル業界のギャラ事情」について。グラドルに限らないことだと思いますが、華やかな表舞台の裏では「グラドル同士の足の引っ張り合い」「大御所カメラマンのセクハラ」などが横行しているそう。

まぁ正直、このあたりはそうだろうなと納得いくことでしょう。それよりも酷いのがギャラについて。出版社の権力が非常に強いこともあり、メディアに掲載されれば知名度が上がるというメリットがあることを盾に、ギャラが支払われないこともしばしば。それなりのグラドルでも1ページあたり1万円程度。売れていないグラドルは月収が1万円なんてこともあるそうです。実際にはさらに“中抜き”があるので、手取りだと3,000円くらいになりますね。とてもじゃないですがやっていけません。

当の吉木さんはできることできないことをキチンと提示し、交渉してギャラをもらっているとのことですが、それができるのも売れっ子だから。売れていないけどどうしてもグラドルをやりたい!という女性は、悪条件をしぶしぶ飲みながら頑張っていくしかないのでしょうか。

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直近でグラドル熱が盛り上がっていたのは2000年〜2009年あたり。熊田曜子やほしのあき、安田美沙子らが大活躍していた時期ですね。そんなグラドル需要も、2010年あたりから一気に下火になりました。原因はAKB48が水着グラビアを行なうようになったからと考えられます。今でこそ夏場に出るシングルを中心に水着を着るようになったAKB48ですが、今のようにテレビでの露出が増える前は水着グラビアを一切やっていなかったんですよね。

AKB48が水着を着るようになり、グラビアが載っている青年雑誌や週刊誌、グラビア専門誌の表紙は軒並みAKB48および関係グループが占めるようになったことは記憶に新しいでしょう。コンビニに行くとその傾向がとてもよく分かります。ズラッと面出しされた雑誌巻頭グラビアは、グラドルではなくアイドルが占めるようになっていますから。ちなみにこの2010年は、AKB48に続けと言わんばかりにアイドルグループが多数出現した年でもあります。俗に「アイドル戦国時代」と呼ばれていますね。負けじと水着グラビアを披露し始めるアイドルも増えてきました。要するに、グラビアは供給過多になってしまったということでしょう。

ビジュアルを売りにしているグラビアアイドルやタレントは、あまり業界知識を知らない若いうちに華を迎えることから、どうしても搾取されやすい仕組みになってしまっている。吉木さんのようにキチンと条件を提示できるほど、経験も知識もないジリ貧アイドルはどうしたらいいのでしょうか。

2014年6月6日に発売された「週刊金曜日」では、アイドルを守れ!と題した16Pの特集を組んでいます。ちなみに時を同じくして6月9日に発売された雑誌「AERA」もアイドルの特集を組んでいます。いま、この時期に「アイドル」に注目が集まっているのは、何か意味があるのでしょうか?何だかおもしろい!

その週刊金曜日ですが、24Pにこんな記事がありましたのでご紹介します。↓
f:id:you-7188:20140610162934j:plainもう“中抜き”は許さない!というタイトルのこの記事。

Twitterをよく使っている方なら知っているかもしれませんが、#グラドル自画撮り部というハッシュタグが今大人気です。このハッシュタグが作成されたのは今年の1月。中心となっているのは、ヒップが100cmという売り文句を持つグラドルの倉持由香さん。“尻職人”なんて呼ばれているそうです。この記事は、その倉持さんが始めたグラドル自画撮り部が、今後のグラドル業界を変えるかもしれない画期的な仕組みであるとして取り上げられたものです。

#グラドル自画撮り部』のハッシュタグで公開されているのは、名前の通りグラドルが自撮りしたセクシーショット(普段着の写真等もあります)。所属しているグラドルは300人を超えています。もちろんTwitterで自撮りグラビアを発信したところで売上にはなりません。むしろ所属事務所からは写真集や雑誌が売れなくなるからやめてくれと言われたりもするそうです。しかしそのグラドルは、本来事務所がしてくれるはずのプロモーションを自分でやって、ブレイクの足がかりをつくろうとしているんですね。


ある程度ファン(フォロワー)が付いたら、撮影イベントなどの即売会で直接DVDや写真集を売ることで、メーカー等に中抜きされず利益を得ることが出来る。事務所に所属して、流通に乗せてモノを売れば売上の半分以上持っていかれてしまうことを考えると、『#グラドル自画撮り部』での活動は、これからグラドルが生きていくための有効な手段となる可能性を秘めていると思います。とはいえ、倉持さん自身は流通なしで作品を販売していくことはあまり考えていないそうで、以前のグラドルブームをもう一度起こすためにメーカーや事務所等全体で盛り上げていきたいと考えているとのことです。なるほど、本当にグラビアを愛しているんですね!

アイドルを中抜きから救いたい!

やりがい搾取されて苦しんでいるのはグラドルだけではなく、乱立するアイドルたちもそう。「憧れの舞台に立ちたい!」「雑誌の表紙を飾りたい!」という純粋な想いにつけこむ悪いオトナはどこにでもいるもの。そんなアイドル(候補)たちを救うにはどうしたらいいのか。

先ほど紹介した週刊金曜日。グラドル自撮り部の次のページを見ると、「アイドル共産党宣言」という記事が目に入ります。執筆したのは「前田敦子はキリストを超えた」という書籍で有名な情報環境研究者の濱野智史さん。猛烈なアイドル好きで有名ですね。で、この濱野さん。アイドルがやりがい搾取されている現状を嘆くあまり、自分でアイドルをプロデュースすることにしたと発言して話題を呼びましたね。

PIP:Platonics Idol Platform 6/15 いよいよ始動!

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週刊金曜日のこの記事に濱野さんのアイドル愛溢れる想いが書かれているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。要するに、搾取されないアイドルを自分の手でつくろう!というコンセプトですね。

アイドルに限った話ではありませんが、いわゆる中抜きで儲けてきた企業や仕事は、今後ますます淘汰されていくことが予想されます。中抜きの仕事全てが悪いわけではありませんが、理不尽で搾取に近い中抜きは淘汰されるべきでしょう。アイドル・グラドルも自分の頭で考え、自分をどうプロデュースしていくかを考えなければならない時代になっていくのかもしれません。濱野さんのプロデュース事業が成功すれば、自分もアイドルをプロデュースしてみたい!と思う人が増えてくるかもしれませんね。

※ちなみにそういうコンセプトの本も最近発売されました。↓

濱野さんは記事の最後をこう締めています。

いまこの社会は寛容さを失い、リベラルな価値観が衰退していく一方である。そんな中、僕はアイドルこそが、「自由(リベラル)」にとって最後の希望だと、大マジで信じている。「何をバカな」とわらう人もいるだろう。それでもいい。僕はもう言葉ではなく行動で示す。ぜひ、6月15日のお披露目以降の展開に注目してほしい。

確かにアイドルが最後の希望だなんてバカげていると嘲笑されるかもしれません。ももいろクローバーZやAKB48の台頭でアイドルの置かれる位置は昔より上がっているかもしれませんが、おそらく一般意思の中では「所詮アイドル」という見方がまだまだ強いでしょう。

私も濱野さんと同様、アイドルには「希望」があると思っているクチです。おそらくいくら口で説明しても、他人にはなかなか理解してもらえないことでしょうし、濱野さんの「行動」でアイドルを取り巻く環境がどう変わるかを楽しみにしておきたいと思います。

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