善意の強要が「悪」であるなら、寄せ書きを拒否することはできるはず。

善意の強要

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寄せ書きを拒否してはいけないのか?

この記事を読みました。

卒業の寄せ書きを拒否した中学生、勝手に代筆されて激怒「学校は日本社会の縮図だ!」

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いささか乱暴な主張にも聞こえますが、至極納得のいく考え方だと私は思いました。
話題になっているのは、今年4月2日の東京新聞読者投稿欄に掲載された「団結力と少数派排除」という記事。内容を引用しておきます。↓

 投稿者は、中高一貫校に通う15歳の男子生徒だ。

今春、中等部を卒業時に、クラスの仲間たちで教師や転校する生徒に寄せ書きをすることに。だが、高等部でも同じ教師に世話になる可能性が高く、転校する生徒ともあまり親しくなかったため、彼は寄せ書きを拒否した。「テキトーでいいよ」と言われて無理やり書いた人もいるのに、そんな色紙を贈ること自体が失礼だという。

だが、彼以外全員が寄せ書きしたそうで、彼は仲間たちから問い詰められた。「最低」とまで言われ、「結局、僕のスペースは勝手に代筆されて、先生らに渡された」という。(略)「一つにまとまるということは少数派を無視し、排除することに直結しがちだ。僕は、この色紙の件で日本社会の縮図を見た気がする」。 

こんな内容なのですが、私には彼が取った行動がおかしいとは思えませんでした。というのも、実体験としてこの「寄せ書き」というものに違和感を感じていたからなんですね。

色紙

私は小学校5年生になる前に一度引っ越しのために転校したことがあります。担任や同級生とうまく折り合いをつけられなかったので、転校すること自体に抵抗があったわけではありませんが、その際に貰った寄せ書きに違和感を感じていました。

あまり友だちがいなかったというのに、寄せ書きにずらっと並んでいた心のこもっていない別れや励ましの言葉が、なんだかとても気持ち悪く見えたんです。

「転校してもガンバって!」
「もっと一緒に遊びたかったね。」
「手紙書くからね!」

おいおい、嘘だろう?ほとんどしゃべったこともないだろうに。そもそも一度も一緒に遊んだことないよな。100%来ないね、手紙なんて。悪態をつくタイプの生徒ではなかったので作り笑顔で受け取りましたが、引っ越しを済ませた後、「寄せ書き」はゴミ箱へ直行しました。

こちらから同級生の引っ越しを見送ったことも何回かありますが、どれもたいして親しくもない人ばかり。元記事の男子生徒と同じように特に思い入れもないなら拒否すればよかったんでしょうが、あの『クラス全員で贈らなければならない』圧力のようなものに屈し、「転校してもがんばってね」という全く心にも思っていない言葉を記しました。あれは今思い出しても屈辱でした。自分が頭で考えたことと反することをやってしまったので。

色紙

この男子生徒の意見に反対する女子高生が「色紙を受け取った方が、一人でも書いていない人がいたらどう思うでしょうか。 『日本社会の縮図』は、相手の気持ちが分かるようになってから見るべきものと思います」と苦言を呈しているようですが、寄せ書きを貰ったことのある身として言わせていただくと、自分と仲が良くなかった生徒からのメッセージがなかったところで、正直何とも思いません。

白々しい「書かされた」ようなメッセージが載っているより、よっぽどマシです。

寄せ書きを拒否できないことが、男子生徒が憤るように発言した「日本社会の縮図」までのことかどうかはわかりませんが、彼が自分の頭で考えて出した結論が「寄せ書きを書かない」ということならば、尊重されて然るべきではないでしょうか。少なくとも勝手に代筆されていいものではないでしょう。善意の強要は悪である。そんなことを思い出させてくれる記事でした。

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