発売5日間で3刷・5万部を売り上げた『日本国憲法を口語訳してみたら』がおもしろい。

日本国憲法を口語訳してみたら

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日本国憲法を口語訳してみたら

この本、めっちゃ面白いです。

法律に比べて、憲法の存在を身近に感じることって少ないですよね。よく考えたら高校生の歴史の授業で習っているはずなんですが、確か前文だけの解説にとどまり条文についてはスルーだった記憶があります。そもそも、「法律」と「憲法」の違いすらよくわかっていない人も多いんじゃないでしょうか?

「法律」は国民が守るべきルール、「憲法」は国が守るべきルール

ざっくり分けると、「法律」は国民が守るべきルール、「憲法」は国が守るべきルールです。憲法は公務員・国家が対象であって、そこに国民は含まれていない。憲法が国民にとって身近な存在でない理由はここにありますね。

国民は憲法を守らなくてもいいけど、憲法のルールによってつくられた法律には従わないといけない。憲法はルールのベースであって、法律はそれに基づいてつくられるものと考えていいでしょう。

そもそも法令にはたくさん種類があってややこしい。⇩のブログに非常にわかりやすい表がありますので、引用させていただきました。

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引用:久保清隆の成長ノート @ライブレボリューション

うん、実にわかりやすいですね!
さて、憲法の立ち位置はわかったものの、原文は堅苦しくてわかりにくい。法律もそうですが、入り口で理解を断念してしまいがちです。
それを、口語訳で記述し直したのが今回紹介するこの本です。

古典文学や歴史書といった分野では、すでにこういう口語訳版はたくさん出ていますが、憲法版は初めてみました。しかも読んでみるとすぐにわかるのですが、なぜかヤンキー調(笑)。不思議とイヤじゃありません。まぁ、「ガキ」という単語はどうかとは思いましたが。話し言葉ってすごいなぁ、すんなり理解できるんです。

何かと話題になることの多い憲法第9条「戦争の放棄」と、第96条「改正」について本文から引用して紹介してみましょう。

憲法第9条「戦争の放棄」

第2章 戦争の放棄

第9条
俺たちは筋と話し合いで成り立っている国どうしの平和な状態こそ、大事だと思う。だから、国として、武器を持って相手をおどかしたり、直接殴ったり、殺したりはしないよ。もし外国となにかトラブルが起こったとしても、それを暴力で解決することは、もう永久にしない。戦争放棄だ。

第2項
で、1項で決めた戦争放棄という目的のために軍隊や戦力を持たないし、交戦権も認めないよ。大事なことだから釘さしとくよ。

で、本文がコチラ↓
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第2章 戦争の放棄

第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2項
前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
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どうでしょうか、口語訳の方はとっても分かりやすくないですか?

続いて第96条にいってみましょう。

第96条「改正」

第9章 改正

第96条
この憲法を改正するときは、衆院と参院の議会で、両方の総議員の3分の2以上が賛成して、そのうえで国民投票やってね。で、国民投票の結果、半分以上がOKってなったら改正できるよ。

2項
改正することが決まったら、天皇が国民にかわって、すぐにみんなに知らせるよ。

同じく、本文がコチラ↓
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第9章 改正

第96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。

2項
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
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圧倒的に、口語訳の方が分かりやすい!

政治や政策にもっとコミットしよう!

こういった本が出るといつも、「国の規範となる憲法を蹂躙する行為だ!」とか頭の固いことをいう人が出てきますよね。

実際、ネット界隈には内容の薄いアンチな意見を振りかざす人が多くいますが、ただでさえ分かりにくく敷居の高い憲法を手軽に理解できることに、なんの問題があるのでしょう?それにこの本には、しっかりと監修者(憲法学が専門の法学部教授)もついていますし。

憲法は私たち国民にはそこまで縁のないものではあります。ですが、憲法が縛るのは公務員や国家です。そのものたちが憲法に違反せずにいるかどうかを判断するには、私たちが憲法を知っていなければなりません。

主権は国民にあり。2時間程度で読めるこの本で手軽に憲法を学び、もっと日本のことにコミットしていきましょう!

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