2015’本屋大賞ノミネート!川村元気『億男』お金とは、その人の信用価値を測る試金石。

億男

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もしも3億円当たったら、何がしたい?

「もしも宝くじで3億円当たったら、きっと人生は大きく変わるだろうな。」

そんな妄想を一度もしたことがない人なんて、きっといないでしょう。「もしも」を考えるのは何もお金についてだけではありませんが、この紙切れが持つ悪魔の様な能力に、私たち人間はいとも簡単に振り回されてしまいます。

興味深いのは、「3億円あったらなんでもできるのに」という欲望の先にある、「3億円で何をしたいか」が明確でない人が多いということ。実は筆者もそうで、ボーっとしながら「宝くじがあたればなぁ」と思う先に具体的な夢がなかったりするんです。

億男

「いや俺はそんなことないぞ!」と言う人もいるでしょう。でも、そんな人たちに「3億円当たったら何がしたいか」をリストにしてもらうと、おもしろいもので似たり寄ったりの答えが返ってくるんです。

・世界1周旅行がしたい。
・高級車がほしい。
・豪邸を建てたい。

得てして、そんなもんじゃないですか?
(もちろん使い道を明確にしている人もいるのは承知の上で言っています)。

お金はあればあるほど幸せになれるものなのか。

この至上の命題に、「世界から猫が消えたなら」で多くの読者を泣かせてきた映画プロデューサー・川村元気が、第2作目となる小説『億男』で応えます。
お金と幸せのベストな位置はどこにあるのでしょうか。

まずはあらすじをご覧ください。

あらすじ

「お金と幸せの答えを教えてあげよう」

宝くじで3億円を当てた図書館司書の一男。
浮かれる間もなく不安に襲われた一男は「お金と幸せの答え」を求めて
大富豪となった親友・九十九のもとを15年ぶりに訪ねる。
だがその直後、九十九が失踪した―――。
ソクラテス、ドストエフスキー、アダム・スミス、チャップリン、福沢諭吉、
ジョン・ロックフェラー、ドナルド・トランプ、ビル・ゲイツ……
数々の偉人たちの言葉をくぐり抜け、
一男の30日間にわたるお金の冒険が始まる。
人間にとってお金とは何か?
「億男」になった一男にとっての幸せとは何か?
九十九が抱える秘密と「お金と幸せの答え」とは?

億男

<本書の推薦コメント>

大泉洋さん(俳優)
「あまり本を読まない私が久しぶりに一気に読んだ。億という金をいきなり手にした男はどうなってしまうのか。金と人間の生々しい話を聞かされながら何度も涙が溢れた。これは子を持つ親にはたまらない物語だ。読後、いきなり娘を抱きしめ怒られた。責任を取れ川村元気」

岩井俊二さん(映画監督)
「読み終わった時、お金といういつも僕らのポケットの中にいるこいつがとんでもない怪物に思えてきた」

松浦弥太郎さん(「暮しの手帖」編集長、エッセイスト)
「やっぱりお金とは友だちのようだ。こにくたらしいけれど、僕は信じて生きていきたい」

Amazonより

お金は正義でも悪でもない。

その人が本当に信用に値する人かどうかは、「いかにお金を稼いでいるかより、いかにお金を使っているか」で判断した方がいいと言われています。お金持ちはそこら中にいますが、つまらないお金の使い方をして身を滅ぼす元お金持ちが多いと思いませんか?

個人で見ても法人で見ても同じだと思います。結局、いかにお金を使うかでその対象の価値が決まるものでしょう。

お金は信用の代替物に過ぎません。

仕事で稼いだお金とは、あなたの信用価値を紙切れに換算したものです。信用は目に見えないので、仕方なく世界に流通している紙切れに換算しただけのものです。つまり、お金は見えない信用価値が含まれることで、初めて価値を持つのですね。

億男

それでは、いわゆるあぶく銭はどうでしょうか?宝くじも「投資の結果得たお金」という見方をすればあぶく銭ではないのかもしれませんが、宝くじで当たった3億円とは、基本的には努力して手に入ったお金ではないと考えられます。

つまり、自分の信用を糧に得ることができたお金ではないのです。お金持ちになれはしましたが、そこに信用が担保されているわけではないのですね。

だから3億円当てた人の信用価値を測るには、お金の使い方で見るのが正しいと筆者は考えます。

お金とは、その人の信用価値を測る試金石。

身に余るお金を手にしたとき、自分だけではなく周りも変わっていきます。

お金の大小に関わらず信用を持たれている人ならば、人は「人」についてきます。しかし、人よりもお金に信用価値があると思われていると、人は「お金」についてきます。

友人だと思っていた人と、お金関係のやりとりで仲違いしてしまうことは誰にでもあるでしょう。

お金とは、その人の信用価値を測る試金石。

お金を使っているようで、実は使われていたなんてことにならないよう、このポケットに入った怪物と寄り添っていきたいものです。

幸せになるためにはお金が必要。しかし、あればいいというわけではない。じゃあ自分にはいくら必要で、何にお金を使いたいのか。お金を愛するでもなく嫌うでもなく、お金について真剣に考えることで、幸せになる道が見つかります。

『億男』を読んで、今一度お金について考えてみませんか?

億男


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