安達祐実 × 上地雄輔 『マザー・ゲーム 第2話』 親は、子を愛し過ぎる故に過ちを犯す

妖艶すぎるみどり

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嘆願書

■第1話についての記事はコチラ↓
木村文乃 初主演ドラマ『マザー・ゲーム』 セレブ妻のドロドロした小世界に、男たちはただ恐怖する。

何気に楽しみにしている、最愛の女優・木村文乃(きむらふみの)初主演ドラマ『マザー・ゲーム』。セレブママの異文化が表沙汰になり、ゴシップ好きや金持ちを妬む視聴者の心をわし掴みにしているようですね。

ゴシップなどに微塵も興味のない私は、主に木村文乃が持つ演技力の素晴らしさや、やけに妖艶な安達祐実の色気に悩殺されながら、心の底から気持ち悪いと感じる「ママ同士の子どもをないがしろにした意地の張り合い」を楽しみに観ています。

思えばこのドラマ以前、最後に観たのは満島ひかり主演の『WOMAN』でしたし、貧困問題やシングルマザーの生き方についても度々記事を書いていることから、かなり興味があるんですよ、この界隈に。

既存の結婚制度があまり意味を成さなくなっているにも関わらず、現在の法律や制度、周囲の眼は大昔のままですからね。シングルマザーに貼られたレッテルを剥がすのは、至難のワザです。こういったドラマが増えるのは、内容はともかく「問題がある」ことを知るきっかけになるでしょうから喜ばしいことではないかと思います。

嘆願書

さて、昨日放映された第2話では、聡子(長谷川京子)が園長に嘆願書を提出したことが明かされます。内容は「この名門幼稚園に相応しくない希子(木村文乃)親子に、幼稚園を辞めてもらう」ことについて。大半のママはこの嘆願に同意しているそう。長谷川京子の下衆な演技が印象的なこのシーンは、実にグロテスク。

第2話 あらすじ

ある朝、希子(木村文乃)は毬絵(檀れい)から塾の体験学習に誘われる。受験するつもりもないからと断る希子だったが、そのことは幼稚園の母親たちの間でも話題になっていた。

そこは園長の双子の妹・フネ(室井滋)が塾長をしている業界でも有名な塾で、受講料がなんと150万円!特待制度があると聡子(長谷川京子)から聞いた由紀(貫地谷しほり)は、自分の娘も体験学習に行かせて欲しいと申し出る。

そんな由紀は無理してセレブを装ってきていたが、ついにお金の遣り繰りが出来なくなりパチンコに通うようになっていた。希子はパチンコをしていてお迎えを忘れた由紀を非難するが、逆に由紀から誰にも一個も嘘をついていないのかと詰められてしまう。

マザー・ゲーム

一方、まだ儲けが出ず悩み続けている希子の店に、いつもの男(豊原功補)が現れ、老人ホームのイベントでのケータリングを依頼する。人手が足りないと分かりつつ、報酬が10万円と聞き引き受けた希子。だが、その日は陽斗(横山歩)の幼稚園で親子参加の行事が予定されていた。

そして当日、希子がケータリングを準備していると、秀徳(岡田義徳)が手伝いに現れるのだが…。

マザー・ゲーム公式ホームページより

セレブママの巣窟に混じるシングルマザー

この幼稚園一のセレブママである毬絵(檀れい)がやけに希子にご執心な様子は第1話の終わりから見られますが、第2話でもそれは加速し続けます。聡子とその取り巻きがひたすら希子を辞めさせようと暗躍する中、毬絵は積極的に止めるでもなく、気づいていながら傍観しつつ、寄り添うかのように希子に近づきます。

もっとも裏があるように見える毬絵は、まだ本性を明らかにしていません。おそらく終盤で物語をひっくり返す何かを用意しているのでしょうけれど。

謎の女・毬絵

「マザー・ゲーム」では希子を含めた5人のママが主役級で登場しますが、よくあるドラマであればシングルマザー・希子の根性と心意気に感化された他のセレブママが、次第に子どもをないがしろにしたママたちのエゴに気付き、翻身して名門幼稚園改革に乗り込んでいくハートフルでハッピーエンドな物語に落ち着きそうですよね。

本作での希子の決めゼリフ「はっきり言わせてもらいます!」を聞くにつけ、こういったありがちなドラマになりそうで震えます。主演陣の演技力がみな素晴らしいだけに、ありがちなドラマにならないよう願いたいものです。

エリート営業マンからセレブママへの転身

さて、2話の最後で不倫の道へ一歩踏み出したみどり(安達祐実)と琢巳(上地雄輔)。エリート会社員から飼い殺しのセレブママに転身し、苦手な家事について夫に責められたみどりが「子どもなんて産まなければよかった!」と発狂するシーンは印象に残ります。

妖艶すぎるみどり

トップの業績を誇る営業ウーマン(こういう言い方も良くないのかな)だった故に、いたって簡単と目される家事労働一般ができないみどりは、夫に主婦として不出来なことを責められ、プライドを激しく傷つけられたことは明白。ここから「夫婦」の関係性の問題が読み取れます。

まず、女性だからといって必ず家事ができるわけじゃないし、できなければいけないわけでもない。夫が専業主夫をやってもいいし、妻が仕事に復帰したいのならそうしてもいい。バイアスをなくして0ベースで考えればいくらでも解決策は見つかるはず。そうできないのは、エリート夫婦のくだらないプライドであったり、生活レベルを落としてはいけないという呪縛であったり、「我々のような家庭は、こうでなければいけない」という思い込みのせいではないでしょうか。

妖艶すぎるみどり

みどりが叫んだ「子どもなんて産まなければよかった!」という言葉には、それより前に(トップの成績を誇る営業の仕事にやりがいを感じていたにも関わらず、職場で出会った人と結婚したことで専業主婦に転身することになり、いざ自分があらゆる家事ができないことに気付いたことで責められ、これからもこんな惨めな思いをするくらいなら)がカッコ書きで含まれているのを理解する必要があります。

不倫に片足を突っ込み始めたみどりは、いけないとされていることをやっているスリルとともに、鳥籠の中から羽ばたかせてくれる琢巳に惹かれていきます。確かにストレスの解放が関わっているのは間違いないですが、何者も人の心を縛れはしないし、縛ろうとしてはいけないことがよくわかります。

2話の終盤で、粗相をした我を子をひどく罵ったみどり。それは決して嫌いだからではなく、自分が多大なストレスを感じて苦しんでいる故に起こした衝動で、本当は愛している。むしろ好き過ぎることで犯した過ちだった。それに気付かせてくれた毬絵や希子との関わりの中で、本当は我が子をきちんと愛していることに気づいたみどりは、これから「本当に大事にしたいこと」のために生きていくのではないでしょうか。

妖艶すぎるみどり

それは別に不倫相手の琢巳と生きていくということではなく、琢巳という存在は、自分を解放してくれ、自分を開放できることのために生きると決めた「きっかけ」に過ぎないのかもしれません。

常に憂いを帯びた表情のみどりが今後どう変わっていくのか。他のセレブママとは少し違う視点で描かれるみどりの生き方に、私は興味津々です。

親のエゴに子どもを巻き込むな

とりあえずこういった問題に共通して言えることは、「大人のエゴに子どもを巻き込むな」ということでしょう。ママカーストの中でのし上がっていこうとするのは勝手ですが、それは決して子どものためではないですからね(本人は認めないでしょうけれど)。

子どもはバカじゃない

子どもはそれほどバカではないですから、例え親に対しても「こうなりたくはない」と思っていたりするものですよ。…と言いながらも、この醜い争いをニヤニヤしながら観るのが楽しいんですけれど。

■第1話についての記事はコチラ↓
木村文乃 初主演ドラマ『マザー・ゲーム』 セレブ妻のドロドロした小世界に、男たちはただ恐怖する。


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