松田翔太✕前田敦子で映画化される『イニシエーション・ラブ』原作小説と映画版ではトリックが違う!?

イニシエーション・ラブ

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最後の2行で、全てがひっくり返るラブストーリー

原作小説は10年かけて130万部を突破!

■映画版のネタバレ解説はこちら↓
【ネタバレ】仰天の改変!前田敦子 × 松田翔太『イニシエーション・ラブ』に仕込まれたトリックに、小説版読者はまた騙される。
■筆者による小説版『イニシエーション・ラブ』の書評はこちら↓
第3回 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』 逸品の恋愛物語と極上のミステリーは、同居させることができる

くりいむしちゅーの有田さんが原作小説を絶賛したことで話題になり、2004年の刊行から10年経った2014年に130万部を突破した小説『イニシエーション・ラブ』

最後の2行で世界がひっくり返るというある種の叙述トリックが仕込まれており、そのトリックゆえに映像化は不可能と言われていましたが、このたび堤幸彦監督がメガホンを取り、5月23日に劇場公開されることになりました。

どんでん返し系の作品が好きで、米澤穂信の「儚い羊たちの祝宴」「満願」、我孫子武丸「殺戮にいたる病」、歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」、殊能将之「ハサミ男」など名だたる作品に挑戦しては謎が解けず、見事騙されるという醜態を晒している私。ようやく手にした「イニシエーション・ラブ」では最初から全てを疑いながら挑戦してみましたが、案の定見抜けず、しっかり騙されてしまいました。

イニシエーション・ラブ

ベタベタなラブストーリーに目を覆っては、謎は解けない

冷静に考えれば伏線はいたるところに張ってあるし、読者に感づかせるためのポイントは周到に準備されていました。見抜けなかった理由はいくつかありますが、一番は「ガチガチの甘さの恋愛物語に辟易したから」だったからだと思います。

この小説は大きく『A-side』と『B-side』に分かれています。前編・後編みたいなものですね。その内、前半はそれはもうベタベタでアツアツなラブストーリーなんですよ。「なんでこんな話を読まされないといけないんだ!」となぜか憤慨しながら読んでいた故に、伏線に気付けなかったのだと思います。

時系列をきちんと把握して、ところどころに仕込まれている番組やイベントに踊らされないようにすれば、ひょっとすると騙されないですむかもしれませんよ。ぜひ挑戦してみてください。

ちなみに小説と映画では結末を変えているそうなので、映画を観る前に小説を読んでも大丈夫だと思います。逆に、読んでしまうと先入観に引きずられて騙されるかもしれないですけれど。

あらすじ

A-side

イニシエーション・ラブ

1980年代後半、バブル最盛期の静岡。就職活動中の大学生・鈴木は友人に誘われ気乗りしないまま合コンに参加。しかし、その席で、歯科助手のマユと運命的な出会いを果たす。

奥手で恋愛経験がなかった鈴木が、マユと出会って変わっていく。流行りのヘアスタイル、オシャレな洋服、マユに釣り合う男性になろうと自分を磨く鈴木だったが・・・。

B-side

イニシエーション・ラブ

二人だけの甘い時間も束の間、就職した鈴木は東京本社へ転勤となり、静岡にマユを置いて上京することに。それでも距離は二人の愛にとって障害にならないと、週末ごとに東京と静岡を行き来する鈴木。

しかし、東京本社の同僚・美弥子との出会いを経て、心が揺れ始める・・・。

このトリック、どうやって映画で描くのか?

さて、前述した通りこの作品に仕込まれたトリックは映像向きではありません。想像させることで、人は騙されるように仕組んであるからですね。映画版でのキャッチコピーは「最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る。」なので、おそらくトリックのキモは変わっていないのでしょう。

イニシエーション・ラブ

オリジナルキャラ・亜蘭澄司の謎

そして何より気になるのが、登場人物一覧に記載されている「亜蘭澄司」という名前。これは小説には出てこない人物です。しかも「あらん すみし」とは変わった名前ですよね(こう読むのかはわかりませんが)。実はこの名前、別の意味があるんです。

アメリカで1999年頃まで使われていた「アラン・スミシー」という言葉があります。人名のようですが、実在しない映画監督の名前なんです。どういうことかというと、映画制作中に何らかの理由で監督が降板したり、または監督名を明かしたくないときに使用されるものだそうです。自分の作品として責任を負いたくない場合にも使われるそうですよ(どんな正当な理由があるのかよくわかりませんが…)。

全てを疑い、伏線を見抜けるか!?

主となる3人の登場人物の次にクレジットされているところをみると、おそらく物語に深く関わってくると考えられますね。映画版『イニシエーション・ラブ』のトリックを解くためのキーになるのかもしれませんし、実はこの人物自体が物語を引っ掻き回すだけのスケープゴートなのかもしれません。

考えれば考えるほど深みに嵌りそうなこの作品。どんな映画になっているのか、今から楽しみです。

小説での二の舞いはご免ですので、張り切って謎解きに挑んできますよ!

■映画版のネタバレ解説はこちら↓
【ネタバレ】仰天の改変!前田敦子 × 松田翔太『イニシエーション・ラブ』に仕込まれたトリックに、小説版読者はまた騙される。
■筆者による小説版『イニシエーション・ラブ』の書評はこちら↓
第3回 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』 逸品の恋愛物語と極上のミステリーは、同居させることができる
参考記事:イニシエーション・ラブ : 新ビジュアルに謎のキャスト“アラン・スミシー”

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