マイナンバー制は夫婦別姓を進めるか。アイデンティティは「姓」から「名」へ、「家」から「個人」へ。

家制度は変わりゆく

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マイナンバー制と夫婦別姓

ハフィントン・ポストでこの記事を読みました。

個人番号導入ついでに夫婦別姓も導入したらどうだろうーー浦島花子が見た日本

先日読んだ山内マリコさんの小説『アズミ・ハルコは行方不明』の中に、女性は結婚すると実家の墓に入れないと知って泣いたというフレーズがあり、かなり衝撃を受けたことを思い出しました。自分が男だからかそんな発想がそもそもありませんでしたし。

一般的に、女性がどこかに嫁いだら嫁ぎ先の名字を名乗るようになり、自分が死んだときには嫁ぎ先の墓に入ることになります。よくよく考えると、なんだかおかしい気がしてきました。

日本は家文化が強い国なので、嫁ぐ=相手の家系に入るということになりますよね。しかし、結婚相手はともかくその先祖とは何の縁もない関係ですし、そんなよく知らない人ばかりで埋め尽くされた墓に自分が入りたいかというと、ハッキリ言ってイヤですね、私は。信仰もありませんし墓もいらないと思っているくらいですが、どうせ墓に入るなら自分のルーツとなる家族と一緒に入りたいなと思います。

以下の記事が参考になると思うので、気になる方は読んでみてください。
【トレンド日本】「ダンナの実家の墓には入りたくない」年末年始の帰省で心に巣くう“女の本音”

夫婦別姓はアリ?ナシ?

私はそもそも家文化が嫌いなので、結婚して相手の家に入るという考え方も嫌いですし、今回読んだ記事のように夫婦が同姓を名乗らないといけない文化も嫌いです。ゆえに、2016年1月から施行されるマイナンバー制により戸籍が事実上不要となる今後の日本では、夫婦別姓を進めるのに好都合と述べる筆者の考え方に大賛成です。

変わりゆく家庭の在り方

元記事の執筆者・大藪順子さんの記事を読んで、夫婦同姓について知らないことがたくさんあることに気づきました。例えば、国際結婚をしたカップルには夫婦別姓が認められているそうです。不思議ですよね、なぜ国際結婚なら別姓が許されているのか?

家族法については年々締め付けが緩やかになっている傾向があり、2013年9月には嫡出でない子と嫡出子の法定相続分を同等とし、嫡出でない子の相続分を嫡出子の相続分の2分の1と定めた民法900条4号を平等原則に反するとして違憲無効の判決が下されました。物議を醸しましたよね。

そして今年の2月には、「夫婦の別姓は認めない」「女性は離婚後6カ月間は再婚できない」という規定について争われている裁判について、大法廷で審理することが決まりました。憲法判断が成されるということです。

家制度の在り方

女性が当たり前のように働く社会が訪れたことにより、ようやく別姓に関して問題意識が浮上した感があります。保守派からは未だに、「夫婦別姓を認めてしまうと夫婦の一体感が失われるのでは」という意見が絶えませんが、個人的には時代の遺物でしかないと思っています。

男性は気づきにくいことですが、女性は結婚で名字が変わるといろいろと面倒な手続きが必要になります。小さいことで言えば名刺の名前をどうするか、という問題もありますし、仕事では旧姓を通している女性が周りには多いのが現状です。

大体、別姓を名乗ることで一体感が失われるような関係なら、そう遠くない未来に関係は破滅するでしょう。

家単位ではなく、個人が寄って立つ時代

といっても、別に夫婦は別姓であらねばならないと思っているわけではありません。家やファミリーネームを大事にする文化を滅ぼせばいいと思っているわけではありませんし、それが大事だと思うのであれば守ればいいんじゃないでしょうか。

ただ、日本人はファミリーネームにアイデンティティを感じすぎなんじゃないかと思います。元記事によりますと、アメリカ人はファミリーネームよりもファーストネームにアイデンティティを持っているそうです。私はこの考え方に賛成ですね。このことについては過去記事で書いていますので参考ください。↓
おまえは今まで呼ばれた下の名前の回数をおぼえているのか?

個人の時代

これからは個人が立つ時代だと言われています。そんな時代に持つべきアイデンティティは「姓」ではなく「名」なんじゃないでしょうか。

離婚はもう、めずらしいことではなくなりました。国際結婚も特殊なことではありませんし、同性婚もこれからどんどん増えていくでしょうから、里親や養子縁組など家庭の在り方は横に広がり続けていくでしょう。夫婦別姓を認めることは、多様化する時代にマッチした有意義な施策だと思います。

海外にはミドルネームが存在する国があります。元記事にあるように、両親の名字を併せてオリジナル名字をつくれたらおもしろいですね。例として「山田x佐藤=山藤」が挙げられていますが、こんな風に名前を付けてもいいんじゃないでしょうか。

結婚したら夫の家に入って、夫の姓を名乗り、夫の家の墓に入るのが当たり前。その当たり前を疑ってみる時期がやってきたのかもしれませんね。


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