WiiU『Splatoon(スプラトゥーン)』は “アイデアというのは複数の問題を一気に解決するものである”を実践する、キラーコンテンツとなるか

Splatoon

スポンサーリンク
スポンサードリンク

E3(イースリー)って知ってますか?

ゲームが好きな方なら一度は行ってみたい、世界最大のコンピューターゲーム見本市『Electronic Entertainment Expo』(エレクトロニック エンターテイメント エキスポ)』の略称が『E3(イースリー)』)。毎年5月〜6月あたりにロサンゼルスで開催されています。日本で言うところの「東京ゲームショウ」の大きい版といったところでしょうか。昨年は6月10日〜12日の3日間開催されました。

家庭用テレビゲームはもはや国内の販売だけでは生きていけず、海外に進出していくところが多いですね。ゲームバブル時代はミリオンセラーソフトが年に何本も出現していましたが、昨今ではファイナルファンタジーやドラゴンクエスト、モンスターハンター、スーパーマリオなど著名な作品がランクインするのみで、弱小メーカーは軒並みディベロッパー事業から撤退してしまっています。

ファミコン〜プレイステーションあたりまでの、「どう考えても売れないだろうコレ」というソフトがバンバン発売されていた頃を懐かしく思います。実際クソゲー(つまらないゲーム)を掴まされることも多かったのですが、B級名作が生まれることも多かったので、新作ソフトが発表されるたびにワクワクしたものです。
(参考:伝説のクソゲー:デスクリムゾン)

話が逸れました。

で、そのE3ですが、規模の大きい見本市であることもあり、毎年ここで大作はもちろん、新しく企画されているゲームソフトが大量に発表されることで有名です。ロサンゼルスで行なわれていることもあり海外向けのゲームソフトが多いのは事実ですが、出展している日本のメーカーは、ちゃんと日本でも発売を予定しているゲームも展開してくれています。

TPSとFPS

さて、今海外でもっとも人気のあるジャンルのゲームは何だと思いますか?それはTPS(Third Person shooter)とFPS(First Person shooter)です。なんのことか分からない方も多いと思いますので、手っ取り早く動画で説明しましょう。

TPS(Third Person shooter)

カプコンの人気ゲーム・バイオハザード6のプレイムービーです。ミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務めた映画も有名なので、ゲームをしたことがない方でもなんとなく内容はわかるのではないでしょうか。ご覧の通り、プレイヤーを追う第三者視点で操作し、襲いかかるゾンビや怪物などを銃やナイフで倒していくゲームです。

FPS(First Person shooter)

CALL OF DUTY(コール・オブ・デューティ)という、第2次世界大戦を舞台にしたシューティングゲーム。こちらはプレイヤーの一人称視点でプレイするゲームソフトですね。戦争がテーマなので、当然敵を銃などの武器で駆逐していくのがメインとなります。

こういったタイプのゲームは最近になって生まれたものではありません。日本ではあまり人気がありませんでしたが、アメリカでは1970年代にはすでに存在していました。日本で普及し始めたのは、前述の「バイオハザードシリーズ」やコナミの「メタルギアソリッドシリーズ」が人気を博したソニーのプレイステーション2、マイクロソフトのXBOXが出だしたころでしょうか。

このタイプのゲームは特に海外で人気があり、E3で発表されたソニーやマイクロソフトの機種で発売されるゲームの半分は「FPS」ないしは「TPS」と言われています。これらのゲームは総じて人気があり、グラフィックやゲーム性も優れたものが多いですが、数多くの種類が発売されるということは、それだけ個性がなくなってしまうというもの。

厳密には差別化されているのかもしれませんが、プロモーションムービーを見る限り何がどう違うのかよくわかりません。まぁこれは「FPS」や「TPS」に限った話ではなく、日本でもドラゴンクエストが流行ったときには無数のパクリソフトが発売されましたし、モンスターハンターのような複数プレイヤーによる狩猟ゲームが流行ったときも同様です。

FPS・TPSの問題点

このタイプのゲームにはある問題点があります。それは、大多数のソフトが「残虐表現」をウリにしているというところ。ゾンビに襲いかかられたり第2次世界大戦が舞台だったりするわけですから、当然のように銃で敵を撃ち殺したり、ナイフで刺し殺したりします。

残虐描写に関してはいろいろと問題にされていますが、今回はそこには触れません。要は、E3で発表されるゲームの半分くらいはこういったゲームで占められている、という現実に着目していただきたいんですね。

私はバイオハザードシリーズは好きで何作かプレイしています。しかしどうしてもTPSは肌に合わないようで、あまりプレイしたことはありません。 あくまでゲームですから残虐表現についてどうこう言う気持ちはありませんが、何で戦争を追体験するようなゲームが流行っているのかなと疑問には思っています。

ゲームをつくる側としては、当然このタイプのゲームに需要があるのであれば制作を検討するでしょう。しかし半ば飽和状態になっているのも事実。無くなることはないとはいえ、流行のジャンルも栄枯盛衰。いずれは枯れていくものです。どこかで新しい流行を産み出していかないとならない。残虐表現の強化は、現状ですら問題視されていることを踏まえるとあまり良い進化であるとは思えません。

任天堂の考える、ポップでかわいいTPS

子どもを中心に圧倒的な人気を誇るゲームメーカー・任天堂。スーパーマリオや星のカービィ、ドンキーコングといったポップで子どもでも楽しく遊べるゲームをつくらせたら右に出るものはいません。そんな任天堂、携帯型ゲームのニンテンドー3DSは好調ですが、据え置き型ゲーム機・Wii Uの販売不振で窮地に立たされています。

いわゆるテレビゲームの販売が減っているのは、スマホゲームによる影響が大きいと言われています。しかし、任天堂はスマホゲームには参入しないと宣言しています。私はスマホゲームとテレビゲームは完全に別物だと思っていますし、やっぱりゲームはそれ用にデザインされたUIやコントローラーで遊びたいので、ぜひその方針を貫いてほしいところですが、窮地に立たされている以上方針転換はあり得ると思っています。

しかし、任天堂は安直にいま流行っているゲームを追随しようとしていないように見えます。正直、任天堂がFPS・TPS形式で残虐表現に特化したゲームソフトをつくるとは考えられません。年齢・性別・人種に関係なく楽しく遊べるゲームソフトをこれからもつくっていって欲しいですが、そんな任天堂が今回のE3でTPS形式の新しいゲームを発表して話題になっています。いったいどんなゲームなのか。まずは動画をみていただきましょう。

『Splatoon(スプラトゥーン)』 という名前のこのゲーム。

確かにTPSの操作で遊べるゲームですが、残虐さなんて微塵もなく、むしろポップで明るく誰にでも遊べそうな雰囲気がしますね。任天堂のゲームらしいデザインです。

何よりすばらしいのは、この2分の動画を見るだけでどんなゲームなのかが理解できるということ。それを言葉で説明するのも無粋というものですが、念のため一言で説明するなら『インク銃でステージをチームカラーに染め上げて、制限時間までにナワバリの広さを競う陣取り合戦』といったところですね。

[NS] E3で発表されたWii Uの新作「Splatoon」に見る、任天堂のアイデア
上記の任天堂ファンサイトの記事によると、今までの TPSのようにリアルな敵を銃で撃ち殺すような残虐表現から、インクの入った銃でステージを染めナワバリの広さを競うことで複数の問題点が解決するとのこと。以下引用です。

  • 「FPSやTPSは残酷で血なまぐさい」→カラフルなビジュアルで子供でも楽しめる
  • 「どっちが優勢か数字の上でしか把握できない」→マップに塗られた色を一瞬見るだけで分かる
  • 「戦況把握が難しい」→色が混ざり合っている場所が激戦区
  • 「下手な人は上手い人のじゃまになる」→敵を倒せなくても、インクをばらまくだけでナワバリ拡大に貢献できる。
  • 「隠れてスナイパーライフルで狙うだけの人がいる」→倒した数が重要視されないのでやる意味が少ない
  • 「操作が複雑」→リロード、隠れる、高速移動、壁登り等を「イカになってインクに潜る」に一本化し、ボタン一つに集約

なるほど、見事に解決しますね!

しかし、これほどオトナもコドモもワクワクさせられるようなゲームに出逢ったのはいつぶりでしょうか。やることもシンプルなら表現もシンプル、上手い下手に関わらずゲームに参加することができるシステム…どこをとっても任天堂の真髄を感じさせるクオリティです!

発売日も今年の5月に決まり、早くこのゲームで遊びたいという気持ちは燃え上がるばかり。しばらくはこの動画で我慢し、何とか耐えていくことにします…。


Splatoon

Splatoon

Splatoon

Splatoon

スポンサーリンク
スポンサードリンク
スポンサーリンク
スポンサードリンク