中田ヤスタカが語る「つくりたいものを、つくれる環境を、つくる」ことについて。

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CHANGEMAKERS OF THE YEAR

”人口減少”、”少子高齢化”、”産業の空洞化”、”グローバリゼーション”、”金融崩壊”、”国家破綻”、””環境問題”など、これまでの常識が通用しなくなるこれからの世界に、これからの常識・これからの市場・これからの社会・これからの地球を「ゼロからつくる」人を、このように呼ぶそうです。

これは日経ビジネスオンラインが提唱・企画・運営しており、協賛にはカルティエを迎えています。

私はこのチェンジメーカーについては全く知りませんでしたが、遡ること4年前の2010年に発案され、オブザイヤーの認定が行なわれました。それから毎年3人ずつ受賞者が出ています。※各受賞者リストはコチラ

選ばれた方々はみなそれぞれに立派な経歴をお持ちで、「なるほど!」と唸るのも無理はないのですが、その中でもひときわ目立つ優れた容姿で、ビジネス系の受賞者が多い中で「作曲家・音楽プロデューサー」として受賞された中田ヤスタカさんに目が止まりました。

Changemakers of the year 2012
[クリエーター部門] 受賞  ”音楽のチェンジメーカー”
作曲家、音楽プロデューサー 中田ヤスタカ(capsule)
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中田ヤスタカさんといえば、自身の音楽ユニット”capsule”で活躍する一方、Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅのプロデューサーとしても有名ですね。むしろ、プロデューサーとしての名前の方が有名かもしれません。よくあるアイドルユニットのひとつにしか過ぎなかったPerfumeを、一躍表舞台に押し上げた人として、私はヤスタカさんを知りました。

そんな彼が2012年のチェンジメーカーに、「クリエイター部門」で受賞されたのは至極当然だったのかもしれません。それくらい、Perfumeの成功やcapsuleの音楽性は、音楽業界における音楽そのものの在り方を変えたということなのでしょう。

さて、そんなプロ中のプロとして働くヤスタカさんの受賞インタビューを読んでみると、意外なコトが書かれていました。

アマチュア最強の時代

ん?プロとして活動されているのに、アマチュアが最強とはどういうことなのだろう?最初はそう思いました。

しかし、このコトバで納得しました。

デビューした頃は、ある意味無理をして型にはまったプロっぽさを受け入れていたわけですが、やっぱりアマチュアのときの環境の方が、僕には合っていました。クリエーターとしては、アマチュアであるときほど恵まれた環境はありません。つくりたいときに、つくりたいものをつくれて、それを自由に発信できるからです。プロではなかなかそうはいきません。

プロとして働くというのは、あらかじめ定められた「枠」の中で仕事をするということです。「枠」とは、「制約」と言い換えてもいいかもしれない。スポンサーの問題があったり、決められたテイストに従わなければならなかったり、大衆受けを狙った凡作に仕上げなければならなかったり・・・。

もちろんプロですから、それぞれに従いながらも枠の中で最高のパフォーマンスを発揮しなければならない。プロとして働くには、この「枠」を楽しめないと厳しいのかもしれない。ヤスタカさんはこう言っています。

その「枠」を制約と捉えることもできるけど、でも、その「枠」をベースとして自分を広げていけるとも捉えられる。「枠」を示してもらうことで、それまでの自分が持っていなかった新しいアイデアや新しいインスピレーションが得られることがいっぱいあります。

枠があるからこそ、制限があるからこそ発揮できるものがある。産み出されるものがある。これはどんな仕事でもそうですよね。「自由にやれ!」「なんでもいいぞ!」と言われると逆に何も産み出せないということ、よくあります。テーマがあるから深い議論もできますし。枠をただの制限と考えてはもったいない。

つくりたいものを、つくれる環境を、つくる

ただ、上で紹介したこのコトバ、

クリエーターとしては、アマチュアであるときほど恵まれた環境はありません。つくりたいときに、つくりたいものをつくれて、それを自由に発信できるからです。

プロではなかなかそうはいきません。

私は、クリエイターに限らず、この環境をつくることが人生を楽しむために重要であると考えています。

アマチュアは自由だ。なんでも好きなようにつくれる。しかし、それがみんなに受け入れられるとは限らない。それでお金が稼げるかどうかもわからない。しかし、それでも「つくりたいときに、つくりたいものをつくれて、それを自由に発信できる」場所をつくっておく方がいい。それがきっと、居場所になる。

中田ヤスタカさんには自分のユニット=capsule(カプセル)がある。ボーカルのこしじまとしこさんと組んだユニットだが、正直Perfumeやきゃりーぱみゅぱみゅ程の話題性はないかもしれない。しかし、ヤスタカさんのスタイルが思いっきり活かされたこのユニットが奏でる音楽は、日を追うごとに人気を増している。

ヤスタカさんはこう言う。

もちろん、自分のユニット=capsuleで音楽を続けています。
人から依頼されてつくるのではなく、自分のアイデアを提案し、実行する場として、僕にはなくてはならないものです。
アマチュア的な砦。これが僕の音楽の核です。

たとえクリエイティブな仕事に身を置いていなくても、この「アマチュア的な砦」を少しずつでも広げていくことが出来れば、きっと人生は豊かになるでしょう。

「つくりたいものを、つくれる環境をつくる」

枠にあてはまる仕事をしながらも、一番努力しなくてはならないのはここである、ということを忘れてはならない。真にいいものが産まれるときというのは、自分のやりたいことと、相手から求められていることのバランスがとれたとき。プロでかつアマチュア的な働き方を実現するには、そのために頑張ることが大事なのでしょう。

最後に、またヤスタカさんのコトバをお借りします。

つくりたい曲をつくる。

あとは、どうやったらつくりたくてつくった音楽が、より多くのひとに届く環境を成立させるかを考える。それではじめて、キャッチーになる。

アーティストが考えるべきことって、それじゃないのかな?


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