140709 青葉市子【アワぶくツアー . 。○ o ◯ 2014 in リキッドルーム】ライブレポート

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雨音、雷、ギター、そして歌声。

全国ツアー真っ最中の青葉市子。全国津々浦々を回りながら、久しぶりに東京に帰ってきての独奏会(ライブ)が行なわれました。定期的に青葉市子の歌を聴かないと心が病んでいくような気がしていて、ここしばらく独奏会不足で苦しんでいただけにほっと一息つけた気分です。

昨年10月に発売されたアルバム「0」の出来があまりにすばらしく、このアルバムでメジャーデビューを果たしたことの意義はかなり大きいと言っていいでしょう。以前に書いたライブレポートで、青葉市子は次のステージに昇ったと述べましたが、今回の独奏会はまさに新生青葉市子の一面が見られるものとなっていました。

前衛芸術家の飴屋法水氏とコラボした“@東京・Shibuya WWW (0%)LIVE TOUR 2013”ではステージづくりにも演劇性を取り入れており、一面が赤い糸で覆われていたのが印象的です(詳しくは上記レポートへ)。さて、今回はどんな趣向がなされているのか。

会場に入って驚きました。
ステージが梱包材(プチプチ)のカーテンで覆われていたんです。それも尋常ではない量の!今回のツアーネームは「アワぶくツアー. 。○ o ◯」。そう、水面に浮かぶ泡をイメージしているんですね。水中から上を見上げたときの景色のように感じられました。青葉市子の独奏会ではお決まりの裸電球も、今回はプチプチのカーテンが巻かれています。市子さん曰く、これはクラゲをイメージしているそう。言葉だけではなかなか伝わらないと思いますので、以下にアルバムとしてまとめておきます。ぜひご覧になってみてください。

ちなみに最後の写真は、市子さんが先日行ってきたという京都水族館で買ったオオサンショウウオのぬいぐるみ。扱いがひどく、くるくる回されたり投げ飛ばされたりしていました。あれは市子さんなりの愛情表現なのか・・・。

前述の飴屋さんとのライブで培ったのか、今回の独奏会では演奏中にも芸術性が取り込まれていた印象があります。

例えば雨の音。

例えば雷の音。

その音が市子さんの演奏に華を添えます。ちょうどこの日は関東に台風が近づいてきており外は悪天候でした。それこそ雨風強く雷も鳴りそうでしたので、ライブに行くにはあまり望ましい天気では無かったものの、これも市子さんライブ演出のひとつと考えれば、これほどマッチした天気はなかったかと(前向きに捉え過ぎか?)。

個人的な感覚かもしれませんが、市子さんは「雨」がとてもよく似合います。日だまりの中でのんびりと歌っているのが似合いそうだと思う人もいると思いますが、私は真逆ですね。しとしとと雨が降りしきる天候の中、部屋で本を読みながら聴きたいのが市子さんの歌声なんです。それだけに雨音や雷を効果音として取り入れた今回のツアーライブは、私にとって神がかった演出となりました。

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青葉市子は“変わった”か?

久しぶりに市子さんの歌声を生で聴いてみて、ふと感じることがありました。私は市子さんがデビューした最初の頃から追いかけているファンのひとりですが、当時の演奏と比べると明らかに切れ味が鈍っているんです。といってもこれは今の市子さんを否定しているわけではなく、スタイルが変わってきているように見えるんですね。前述の飴屋さんとのライブのときからなんとなく感じていましたが、音や声がとてもやさしくなってきているような気がしないでしょうか?

それこそデビューアルバムの「剃刀乙女」を初めて聴いたときに感じた、剃刀でスパッと切られるような感覚が無くなったように思います。アルバムを改めて聴きなおしてみるとわかるかと思いますが、「剃刀乙女」〜「檻髪」の頃は歌詞も含めてブラックなところが多かったんですよね。デビュー曲の「不和リン」などはまさにそう。基本的にメロディーはやさしいものが多いですが、歌詞をよく読むと結構重く暗かったりします。

私は市子さんを癒し系のアーティストだとは思っていませんが、その曲調からヒーリングアーティストの位置付けをされていることが多かったので、むしろその剃刀感が清々しかった。

メジャーデビューを果たす前後で飴屋さんとの共演や、舞台女優として登壇したりと活動の幅を広げる内に、市子さんの中で何か変わったのかもしれません。元々はギター1本で闘うミュージシャンだったのが、現在は演奏ステージを舞台とした総合芸術家へと変化していることからも、青葉市子さんは“変わった”と言えるかもしれません。

それは決してネガティブなことではなく、常に変化していくポジティブさを強く感じます。青葉市子さんは単なる癒し系アーティストで終わるべき人ではありません。どんどん活動の幅を広げ、音楽だけに縛られない総合芸術を私たちに魅せてほしい。そう思います。

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演出の雅は「火のこ」にて

おそらく今回の独奏会参加者の心に一番残っているのは「火のこ」ではないでしょうか。
著名なギタリスト・内橋和久氏と一緒につくったこの歌は、火の粉が舞い上がるイメージを表現すべく曲中でパチパチという音を鳴らしたかったそう。そこで使ったのが今回のステージを彩っている梱包材のプチプチ。試しに5人くらいでプチプチを潰してみたところ小さな火が燃えているくらいの音になったので、このライブではお客さん全員にプチプチを配ってみんなで潰してもらおうという企画が行なわれました。

めずらしくエレキギターで演奏し始める市子さん。指定されたポイントでお客さんが一斉に潰しはじめるプチプチ。あっという間に燃え上がる火。火の粉の舞い散る音が響き渡ります。市子さんの試みは大成功でしたね。小さなことですが、こういったお客さん参加型の企画はおもしろい。

※火のこについてはこちらへどうぞ↓
青葉市子と内橋和久のセッションをDSDで!

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まとめとお願い

今回もすばらしい体験をさせてもらえました。市子さんの進む方向が変わったとしても、私は信じ追いかけていこうと思います。ただ演奏するだけで終わらないとなると、次はどんなものを魅せてくれるのだろうとワクワクしますね。ツアーはまだまだ続くようですが、ぜひ落ち着いたら関東近辺で独奏会を開いてほしいものです。

で、お願いなのですが…やはり市子さんの独奏会でスタンディングはきついです。座ってじっくり聴かせてほしいんですよね、市子さんの歌は。市子さん自身も芝生を敷いて座ってもらおうと思っていたと言っていましたし、メジャーデビューして難しくなるかもしれませんが、ぜひ座れる席での独奏会をお願いします!



写真

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